チョコで応援…コロナで変わるバレンタイン
待ちに待ったバレンタインシーズン。今年は新型コロナにより、新しいかたちが広がっています。人と接触しない自動販売機、青いチョコや国産素材を多く使った商品がお目見え。高額商品が人気を呼ぶなど、買い物にも変化が見られます。その背景にあるのは…。
■自販機やオンライン…非対面で販売
新型コロナの中、バレンタインに変化が起きています。
河出奈都美アナウンサー
「駅からすぐ近くにある、こちらの百貨店の入り口には、人と接触せずにチョコレートを購入できる自動販売機があります」
新宿高島屋に、バレンタインの期間限定で設置された自動販売機。300円台のタルトケーキや、クマの形のチョコレートなど6種類が用意されています。接客や袋がない分、店舗よりも少し安く購入することができます。
河出アナウンサー
「(商品が)ゆっくり下りてくるので、安心して受け取ることができました」
対面せずに買い物ができる取り組みとしては、オンライン上の「お試しショコラ」も行われました(現在は終了)。ゴディバやピエールマルコリーニなど、30の異なるブランドの中から1粒ずつ自由に組み合わせて購入できるというものです。
高島屋洋菓子バイヤー・古川泰照さん
「今年はこのような状況ですので、かなり会場での試食が難しくなってまいりますので、オンラインの中で試食ができる買い方というのも提案させていただいております」
■医療従事者や生産者をチョコで応援
ほかにも、チョコレートを使った支援の動きがあります。
河出アナウンサー
「こちらのチョコレート、青色をしていますね。これはどういったチョコレートなんでしょうか?」
メサージュ・ド・ローズ担当者
「こちらの商品は、医療従事者の皆様へ、日頃の感謝の気持ちを込めて考えた商品になります」
多くの栄養素を含むスーパーフードのスピルリナと、ホワイトチョコがブレンドされた鮮やかな青と白のバラのチョコレート。売り上げの一部は、日本赤十字社の活動に寄付されるということです。
東京都千代田区のショコラ専門店でも、支援の取り組みがなされています。
ベルアメール担当者
「『日本を応援したい』ということで、国産素材を使ったチョコレートを新しく作っています」
リンゴ飴を思わせるチョコレートには、青森県産のリンゴのペーストを使用。飲食店などの営業自粛で、食材の売れ残りが増えてしまった産地を支援するための取り組みです。
■高額チョコを奮発 そのワケは
さらに、消費傾向にもこんな変化が――。
ピエール・ルドンの、チョコ35粒が入った6段ボックスの商品は、お値段が9936円。それでも、初日に売り切れたといいます。
高島屋洋菓子バイヤー・古川さん
「今年は旅行なども行けないということもあり、『その分を食卓とかチョコレートに使おう』というお客さまも増えてまいりました」
一方で、テレワークなどの生活の変化により、SNSではこんな声も上がっています。
「在宅勤務だから職場にチョコ準備しなくていいのが楽」
「ここぞとばかりに、自分用の可愛いチョコ買おう」
新しいバレンタインのかたちが広がっています。
(2月5日『news zero』より)