森会長が辞任表明「居る限り迷惑をかける」
女性蔑視発言から9日。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が正式に辞任を表明しました。
森会長は、12日午後3時から行われている会合の冒頭で、「多くのみなさまにご迷惑かけて申し訳なく思う」と謝罪し、15分間にわたりこれまでを振り返った後、「命あるかぎりスポーツ振興のために研鑽(けんさん)していきたい」と述べました。
森会長「会長を辞任をいたそうと思っております。大事なことはオリンピックを7月に開催するということでありますから、そのオリンピックを開催するための諸準備に私がいることが妨げになるということは、あってはならないと思います。こういう一言でこういうことになったということは、私の不注意もあったのかもしれませんが、長い83年の歴史の中で本当に情けないことを言ったもんだなと思って、みなさまに大変ご迷惑をかけた」
森会長はこう述べたうえで、辞任を決めた理由を「私がいる限り迷惑をかける。いままでにやった努力が無になる」と説明しました。
女性蔑視発言については「女性をたたえてきたし、男性より女性に発言してもらうよう、絶えずすすめてきた」「女性蔑視という気持ちはない」と改めて釈明しました。
また、川淵三郎氏も会合に出席しています。自宅を出る際に、政府から起用見送りなど様々な意見が出ている点について問われると、「ほんとう、それはもう、そういうことが出たならば、ある程度従わなくちゃいかんのじゃないの?」などと答えました。
会合は続いていて、新しい会長の選任についても話し合っているとみられます。