野党側は菅首相に対し、女性蔑視ととれる発言をした東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長の進退についてただしました。

菅首相は森会長の発言は「国益にとって芳しいものではない」と述べた一方で、進退については明言を避けました。

立憲民主党・早稲田夕季議員「今回の森会長の女性蔑視の発言、日本の国益にかなうか、かなわないか。総理はどのようにお考えでしょうか」

菅首相「国益にとっては芳しいものではないと、そう思います」

立憲民主党・早稲田夕季議員「芳しくないのだったら、続投するべきではないのではないでしょうか」

菅首相「これは、私自身が判断する問題ではないです。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会で人事を決めることになっていますので、独立法人としての判断を、私は尊重する立場であると思います」

公益財団法人である組織委員会の会長職の解任には、理事または評議員による決議が必要となります。

そのため、野党側が森会長の進退についての認識を繰り返しただしましたが、菅首相は「組織委員会の理事や評議員が決めることになっているので、私自身が進退について問題にすべきでない」として、組織委員会の判断を尊重する考えを示しました。