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閉店危機の喫茶 大学生が“資金集め”奔走

2021年2月15日 18:19
閉店危機の喫茶 大学生が“資金集め”奔走

終わりの見えない新型コロナウイルスの影響で、閉店も考えたという昭和のレトロな喫茶店。その危機を救おうと、大学生たちが立ち上がりました。

東京・早稲田大学の目の前にある喫茶「ぷらんたん」。自家焙煎のコーヒーと、昭和から変わらぬナポリタンが名物です。学生の憩いの場として親しまれ、去年創業から70年の節目を迎えましたが。

喫茶・ぷらんたん 前田広喜店主「(オンライン授業で)学生さんが来校しないので(売り上げは)7割減ですね。廃業しようかなと思いましたね」

閉店をも覚悟していたその時、インターネットの知識がほとんどない店主にかわり、現役の早大生が資金集めに奔走。500万円の目標金額を達成し、店の危機を救ったのです。

前田広喜店主「ただただひたすら感謝しかないです」

若い人たちの力によって守られた憩いの場。その若い人を応援する動きも広がっています。都内にある着物販売店は、広島にある着物の仕立屋にオリジナルの振り袖40着を発注。そして。

巧流 元山誠也代表「“成人式をプレゼント”したいという企画を立ち上げまして」

プロカメラマンによる記念撮影など、成人式に出席できなかった新成人のために、手作りの成人式をプレゼントすることにしたのです。今回友達と参加を決めた新成人は。

“地元の成人式が中止”相川萌子さん「20歳なので大人になったんだよっていう写真をとりたいです。すごい楽しみです」

開催に向け、現在資金を募っていますが、目標金額にはまだまだ届かず。それでも、新成人の笑顔を取り戻すため。

元山誠也代表「足りなかった金額は、うちがすべて負担して開催したいと思っています」

「成人式を取り戻す」その思いが変わることはない、と話しています。そして、都内のタコライス専門店が始めたのは。

tonocafe 殿岡賢人代表「月一回の開催で子ども食堂を 先月からスタートしました」

高校生以下を対象に、店自慢のタコライスを無料で配る、子ども食堂をスタート。先月は141食ものタコライスを配布しました。

新型コロナの影響で、売り上げが半分ほどに落ち込んでいる中、始めた子ども食堂。支援を続けていけるか不安もあったといいますが、店主が見せてくれたのは、子どもたちが書いた感謝の手紙です。

殿岡賢人代表「もう泣けましたね。本当に泣けました。ものすごくうれしかったし、これからもやれる励みになった」

感謝の言葉を胸に刻み、これからも支援を続けていくということです。