夏の風物詩「流しそうめん」 人はいつから流し始めたのか?“発祥の地”は宮崎・高千穂
夏の風物詩「流しそうめん」。そもそも、人はいつからそうめんを流し始めたのか、その歴史をひもときました。
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世界流しそうめん協会 上田悠貴さん
「流しそうめんというのは、みんなを笑顔にできるコンテンツかなと思ってます」
世界に向け、流しそうめんの普及活動などを行う「世界流しそうめん協会」の上田悠貴会長に、いつからそうめんを流し始めたのか、その起源について聞きました。
世界流しそうめん協会 上田悠貴さん
「発祥の地は、宮崎県の高千穂っていう町にある『千穂の家』というお店」
そこで宮崎・高千穂へ向かいました。竹林を抜けるとたどり着いたのは、「元祖流しそうめん」の看板を掲げた店です。
記者
「店の看板に“流しそうめん発祥の地”と書いてあります」
“いつからそうめんを流し始めたのか”を店の人に直撃しました。
千穂の家 海埜留良さん
「昭和30年前後にお盆の供養をするときに地元の方が集まって、遊び感覚で竹を割って、わき水を流してそうめんを食べておった」
冷たいわき水が近くを流れている高千穂峡。店の人によると、今から70年ほど前、涼をとるのと同時にちょっとした遊び心でそうめんを流したことが、“流しそうめんのはじまり”だといいます。なぜ、高千穂から全国に広まったのでしょうか。
千穂の家 海埜留良さん
「口コミで、『あそこに行くと、そうめん流しあるよ』と」
全国から観光客が増えたことで、“各地に口コミで広がったのではないか”と話します。いまや夏に欠かせない風物詩となった流しそうめん。様々な楽しみ方で歴史を刻み続けます。