“統一教会”が記者会見「母親は教会の会員だった」 安倍元首相との関係は…
安倍元首相を殺害した疑いで送検された山上徹也容疑者が、警察の調べに対し「母親が宗教団体にのめり込み、多額の寄付をするなどして家庭生活がめちゃくちゃになった」などと供述していることに関連し、11日午後、東京都内で宗教団体「世界平和統一家庭連合」、いわゆる「統一教会」が記者会見を行いました。
世界平和統一家庭連合・田中富広会長
「山上徹也容疑者は当法人の信者ではございません。山上徹也容疑者の母親は当法人の教会員であり、献金問題に関しましては現在警察が捜査中であると思われますので、この場での言及は避けさせていただきます」
教団の田中会長は、山上容疑者の母親は1990年代後半から信者となり、その後しばらく離れていたものの、2、3年前から教団関係者と連絡を取るようになり、半年前ぐらいから月に一度の行事に来ていると説明しました。しかし現在、山上容疑者から教団への恨みや不満を直接聞いた教団関係者はいない、と話しました。
また、教団と安倍元首相との関係については次のように述べました。
世界平和統一家庭連合・田中富広会長
「私たちの友好団体が主催する行事に安倍元首相がメッセージ等送られたことはございます。(教団の)会員として安倍元首相が登録されたこともありませんし、また顧問にもなったことはございません」
その上で、山上容疑者がなぜ安倍元首相と教団が繋がっていると思ったかについて、臆測とした上で、教団と友好団体との区別がついていなかったのではないか、との見方を示しました。
そして、山上容疑者の供述内容が警察の公式発表で犯行動機の根源となっていた場合は、教団として「重く受け止めなければならない」との考えを示しました。