台風の影響で神奈川県では30日朝、西部の二宮町で「緊急安全確保」が一時発表されたほか、県内各地の住宅や道路に大きな被害が出ています。

神奈川県では、二宮町で5段階の警戒レベルで最も高いレベル5の「緊急安全確保」が一時、出されたほか、横浜市の一部や平塚市など県内のほぼ全域に避難指示が出ています。

神奈川県などによりますと、住宅の床下浸水や道路の冠水などの被害が各地で確認されているということです。伊勢原市では、国道のトンネル入り口近くで土砂崩れがありました。車2台が巻き込まれましたが、ケガ人はいませんでした。

また、小田原市では70代の女性が自宅の庭で崖崩れに巻き込まれ、軽傷を負ったほか、崖崩れや道路の陥没も起きているということです。

ほかにも、相模原市や平塚市、清川村で土砂崩れが起きています。

また、東京都内を流れる目黒川や野川、仙川も氾濫危険水位を超え、東京都と気象庁は30日未明、氾濫危険情報を出して警戒を呼びかけています。

これは、警戒レベル4に相当する避難指示の発令の目安です。