両陛下 オンラインで岩手の被災者らと懇談
天皇皇后両陛下は4日、東日本大震災からまもなく10年を迎える岩手県をオンラインで訪問されました。
天皇皇后両陛下は4日、岩手県とお住まいの赤坂御所をインターネットでつなぎ、陸前高田市と釜石市で被災した6人と懇談されました。
震災から10年の節目に被災地を訪れたいという両陛下の強いお気持ちによるもので、今後、宮城と福島へのオンライン訪問も計画されています。
津波で長男を亡くし、二度と悲しみが繰り返されないようにと、経験を絵本にして出版した女性に対し、天皇陛下は、「ご長男を亡くされたことは本当に残念でしたね」と語りかけ、皇后さまは、「その中で、後世のために動き出されたのはお強かったと思います」と母親の思いに寄り添われました。
最後に陛下は、「皆さんこれからも大変なことがあろうかと思いますが、町の益々の発展を心よりお祈りしています」と伝えられました。
両陛下は、今月11日に政府主催の追悼式に出席し、天皇陛下がお言葉を述べられます。