5秒で組み上がるイス 避難時トイレに変身
ニュージーランド沖で巨大な地震がありましたが、災害にどう備えるか、今改めて問われています。おうち時間のために購入した商品など、意外な物が防災グッズとして役立つそうです。
日本唯一の国営防災公園。その中にある施設では、地震発生から避難までを体験できます。
ビルの中で被災した設定で、非常灯を頼りに進んでいくと、最大震度7の首都直下地震を受けた街の姿が見られます。さらに、被害を受けた部屋を見てみると…。
東京臨海広域防災公園 管理センター・澤善裕副センター長「(地震に)備えているお部屋ですので、あまり散らかっていない状態。奥のお部屋は(地震に)全く備えていなかったので、家具が大きく転倒して下敷きになってしまうことが起き得る」
さらに、タブレット端末を使い、国や自治体の支援体制が整うまでを想定した3日間を、生き抜く知恵を学んでいきます。
澤善裕副センター長「(災害が)いつ起きてもおかしくないと考えていただいて、いつも(地震に)備える生活をしていただきたいと思います」
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震災から10年。節目の年だからこそ考えたい「防災」。都内のアウトドア用品店では――
ビックアウトドア担当・前田梨江副店長「アウトドア用品の中には、緊急時に使える商品が非常に多くございます」
最近のキャンプブームもあり、アウトドア用品を防災用として備える人もいるといいます。例えば、ライフジャケットとしても使えるクッション。東日本大震災の津波被害を機に考案され、緊急時にはライフジャケットに変身します。
他にも、浄水機能がついていて、災害時には安全な水を素早く確保できる水筒もあります。
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さらには、普段から便利に使えるこんな商品も――
5秒ほどで組み上がったのは、折りたたみ式のイス。普段はしまっておいて、急な来客の時にも使えるといいますが…。
イケックス工業 技術開発部・濁川保部長「避難時の携帯トイレ、簡易トイレとして使用できる」
座面を外して、袋をセットすると携帯トイレとして使えます。
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都内のホテルで、大きな災害が発生した時の事を想定して、ホテルのチェックイン時に配られるというお守り。中に入っているのは、病院など災害時に役立つ場所が載った地図とホイッスルです。
さらに地図の裏面には、もしも困った事が起こった時、どう行動すればいいのかが書かれています。
いざという時の「防災」。自分と向き合う時間が長くなっている今、改めて考えてみるのもいいかもしれません。