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防災グッズのあり方見直し 非常食も進化

2021年2月26日 20:20
防災グッズのあり方見直し 非常食も進化

ぐらっと揺れた、そのときに手にする防災グッズ。そのあり方が今、改めて見直されています。東日本大震災からまもなく10年ですが、「非常食」が進化しているといいます。

埼玉にある最新のモデルハウス。実はここ、大規模な地震や豪雨のときなどに、避難所として一時開放される“災害時支援施設”でもあるんです。

停電のときには、電気自動車のバッテリーに蓄えられた電力を建物に供給することで、最大約6000人分のスマホの充電などが可能に。さらに、入り口には井戸があり、断水したときには、井戸でくんだ水をトイレや手洗いなどに活用できます。

さらに、去年7月からは、モデルハウスに新たなコロナ対策が取り入れられました。玄関の横には洗面台があり、帰宅後、すぐに手洗いが可能。洗面台の壁から取り出したのは、室内にウイルスを持ち込まないためのバキュームです。また、ドアノブに触れることなく非接触のまま、お風呂まで行けるようになっています。

コロナ禍での災害への備えが重要となる中、今、進化した防災アイテムが次々と登場しています。去年12月に登場した抗菌素材の段ボールベッドは8個の段ボールでできていて、組み合わせを変えれば机やイスにも早変わり。避難所の感染対策が重要とされる中、床に直接座らず距離を保てるといいます。

そして、30秒ほどで完成したのは、家庭でも使える簡易トイレです。

大塚包装工業開発部・粟飯原貴人さん「前の人がした排せつ物が見えづらい構造になっていますので、プライバシーも確保できます」

そして、備えで重要なのは非常食。食べる機会がなく、いつのまにか賞味期限切れ…という人も多いのではないでしょうか。そこで、今、売れているのが、日清食品が手がける“非常食のサブスク”。ミニコンロ、水などのほかに、あのカップヌードルなど9種類が入っていて、3か月ごとに、非常食が自宅に届くサービスです(1万4300円※2回目以降の入替用9食セット2160円税込み)。

日清食品マーケティング部・佐藤真有美さん「感染拡大が広がってから“ローリングストック”の注文は非常に伸びています」

“ローリングストック”とは、日常生活で消費しながら備蓄すること。賞味期限切れによる廃棄を減らせると、注目されています。コロナ禍で備蓄への意識が高まり、販売数も感染拡大前と比べて、3倍から4倍になったということです。

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