東海第二原発差し止め命じる 再稼働認めず
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水戸地裁は、東海第二原発の運転の差し止めを命じました。
東海第二原発は首都圏唯一の原発で、半径30キロ圏にはおよそ94万人が住んでいます。現在、運転停止中で、再稼働に向けて準備を進めていましたが、原告の住民らは、地震の想定などが過小であり安全性が不十分なこと、さらに避難計画が不十分なことなどを訴え、日本原電に運転の差し止めを求めていました。
18日の判決で、水戸地裁は安全性については、不合理な点は認められないとしたものの、避難計画については「発電所からおおむね30キロ以内に住民がおよそ94万人いるなか、実現可能な避難計画や体制が整えられているというには、ほど遠い状態で防災体制は極めて不十分」とし、運転の差し止めを命じる判決を言い渡しました。
日本原電はただちに控訴するとしています。