富士山でスラッシュ雪崩 濁流住宅地に迫る
富士山の標高およそ1500メートル地点に設置されたカメラの映像。画面右側から突然、雪崩が押し寄せました。その下流では次第に水かさが増加していき、左右にあふれだすほどの真っ黒な濁流に姿を変えました。
富士砂防事務所・村松弘一調査課長「“スラッシュ雪崩”という現象が起きたと考えています」
スラッシュ雪崩とは、積もった雪が気温の上昇や雨の影響で土砂を巻き込んで流れ落ちてくる現象。
この日は気温が上昇し、雪が解けやすい状況になっていたところに、1時間に31ミリの激しい雨が降りました。そこでスラッシュ雪崩が発生し、住宅地まで500mに迫りましたが、ふもとの砂防施設で食い止めたため被害はなかったということです。
大規模になったのは、谷底にたまっていた土砂が一気に流れ込んだためだと推測しています。