天皇陛下、感染収束の願い歌に 歌会始開催
新型コロナウイルスの影響で延期されていた新年恒例の「歌会始の儀」が、26日、皇居で開催されました。天皇陛下は、感染収束への願いを歌に込められました。
「歌会始」は、天皇皇后両陛下や皇族方が臨まれたほか、一般公募から選ばれた入選者が出席して、「実」というお題で行われました。
新型コロナの感染拡大のため2か月遅れの開催となり、宮殿内で初めてアクリル板やフェースシールドが使われ、入選者の1人は、福井県からオンラインでの参加となりました。
両陛下は、共に新型コロナを歌の題材に選ばれました。
天皇陛下は、「人々の願ひと努力が実を結び 平らけき世の到るを祈る」と、世界中の人々が大きな試練に直面していることに心を痛めつつ、感染症の収束を願う気持ちを詠まれました。
皇后さまは、青く育った梅の実を見て、感染拡大で日常が大きく変わった中でも、変わらない自然の営みの力を感じたことを感慨深く詠まれました。
また、来年のお題は「窓」と発表されました。