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ワクチン 1回目より2回目接種後に発熱増

2021年3月26日 23:11

新型コロナウイルスのワクチン接種後の副反応について検討する厚生労働省の専門家の部会が26日に開かれ、1回目より2回目の接種後に発熱があった人が多かったことがわかりました。

専門家の部会で国の研究班が報告したところによりますと、医療従事者を対象とした新型コロナワクチン接種後の健康観察で、24日までに報告があった人のうち、接種の翌日以降に37.5度以上の発熱があった人は1回目接種後は、およそ3パーセントだったのに対し、2回目の接種後は、およそ36パーセントでした。

研究班は「発熱する場合は、接種翌日が多く、3日目には熱が下がった」というまとめを発表しました。

また、倦怠(けんたい)感については、1回目のおよそ23パーセントに対し、2回目は67パーセント、頭痛は1回目のおよそ21パーセントに対し2回目は49パーセントと増加していました。

接種部位の痛みについては、1回目も2回目も90パーセント以上の人でみられたということです。

一方、厚生労働省によりますと、先月17日から今月21日までに接種されたのは57万8835回で、国に報告された「アナフィラキシーの疑い例」は181件でした。

26日の専門家の部会で、これらを国際的な基準で検討し、47件についてアナフィラキシーと判断しました。全員回復しているということです。

部会では、また、今月19日に1回目の接種をした26歳の女性が4日後に脳出血とくも膜下出血で死亡した事例が新たに報告されました。この事例では、「CT画像により、もともと頭蓋内に病変が存在したと考えられた」という報告があり、専門家は、現時点では、ワクチンとの因果関係は評価できないとした上で「直接的な関連性を示す事実はないと考える」と話しています。

そして、部会として、「現時点では、接種に関するメリットは、リスクを上回ることからワクチン接種に関する考え方を変える状況にないと考えられる」と結論をまとめました。