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アナフィラキシー「日本は疑い例含め報告」

2021年3月12日 19:09
アナフィラキシー「日本は疑い例含め報告」

厚生労働省の専門家部会は、新型コロナウイルスのワクチン接種後、アナフィラキシーの疑いがあると報告された17例のうち7例についてアナフィラキシーと判断しました。

今月9日までにワクチンを接種した人は10万7558人にのぼっていますが、厚労省の専門家部会は9日までにアナフィラキシーの疑いがあると報告された17例を検討した結果、7例をアナフィラキシーと判断しました。

このうち6例は症状が重いと考えられるということですが、全員回復しています。

また、ワクチン接種の3日後に、くも膜下出血で死亡した女性については、現段階では、情報が不足しているとしてワクチンとの因果関係は評価できないとしました。

海外に比べてアナフィラキシーの報告頻度が高い点については、「日本では疑い例も含め幅広く報告されていることに留意すべき」などの意見が相次ぎました。

一方、1回目の接種を終えた1万7000人あまりの先行接種の医療従事者について健康観察の中間報告も公表されました。

接種した部位の痛みがあった人はおよそ92パーセントにのぼり、痛み止めを飲む人もいたほか、翌日に痛みが出る傾向があるということです。

また、接種後37.5度以上の発熱があった人は全体の3パーセントでした。

調査を担当する順天堂大学の伊藤澄信客員教授は、「痛みは抗体を作っているプロセスと考えられ、一定程度の痛みはあると認識してほしい」と話しています。