懐かしくて新しい「昭和レトロ」の魅力とは
「昭和」を知らない若い世代を中心に今、「レトロブーム」が盛り上がりつつあります。若者にとっては新鮮な、上の世代にとっては懐かしい、「昭和レトロ」を体感できる遊園地が来月オープンすることが13日に発表されました。
多くの人に親しまれたあの遊園地が来月いよいよ復活。しかも、昭和の雰囲気のある建物が並んでいる、懐かしくて新しい遊園地へと生まれ変わります。
昭和25年開園、埼玉県の西武園ゆうえんち。来場者数はピーク時の5分の1ほどまで落ち込む中、70周年を記念しリニューアルを決定。
13日、その詳細が明かされました。園内ゲート付近には昭和の町並みを再現し、昭和の住人が突然踊り出すなど予測不能なパフォーマンスを実施。大怪獣「ゴジラ」が登場する大型ライドアトラクションや、手塚治虫作品のキャラクターが登場するファミリーエリアも新たに誕生。
園内通貨を導入し、当時の物価を体感しながらの買い物や、懐かしの昭和グルメを堪能することもできるのです。
西武園ゆうえんち・藤井拓巳社長「古いんですけど新鮮というか非日常というんですかね。昭和のあの頃の活気、熱気、時代を体験していただくことで、心の幸せになるのかなと思います」
改めて見直される昭和レトロの魅力。懐かしのあの味も復活しました。昭和55年発売「エルコーン」です。メロンとバニラ味で、どこか「クリームソーダ」を思わせるシャーベットですが、年々売り上げが減少、2年前生産終了となりました。ところが。
フタバ食品・齊藤龍樹企画部長「(生産終了を惜しむ声が)Twitterで1万5000回以上拡散されて、懐かしい昔ながらの味をもう一度作ろうと復活させた」
2年ぶりの復活の背景には、「巣ごもり」でアイス全体の需要が増えた追い風もあったといいます。すると、当時を懐かしむ人だけでなく。
「丸い感じと色かわいい」「買ってインスタ載せます」など、SNS映えすると若いファンが増えているのです。
新たなアイデアで生まれかわった商品も。昭和の家庭でよく見かけたガラスの障子は、家の洋式化が進むにつれ需要は減っていきました。こうした中、昭和2年創業のガラス店を継いだ3代目が発案したのが。
旭屋ガラス店3代目・古舘嘉一さん「ガラスの表面にいろんな模様がついたガラスを使って、お皿を作ったりランプシェードを作ったり」
模様など、デザイン性の高さはそのまま生かし、ガラスを加工したお皿などを販売。SNSで人気に火がつき、生産が追いつかないほどの大ヒットとなったのです。
旭屋ガラス店3代目・古舘嘉一さん「若い方にはすごくいろんな柄があって、それがすごく斬新に。年配の方々にはすごく懐かしいような。ほしいという方がいる限りは、ずっと作り続けていきたいなと思っています」