スマホとAIで解析も 進化するメイク
コロナ対策で店頭での肌診断やテスター使用が制限される中、テクノロジーを使った美容サービスが注目されています。専用機器で肌を診断したり、スマホで読み取った顔の特徴をAIが解析したり。自分らしいケアやメイクを提案してもらう動きが広がっています。
■専用機器で肌を測定 ケア提案も
化粧品をどう選んでいるのか、街で聞きました。
大学生(20)
「コロナとか気になるので、ネットで買うのがけっこう多いです」
大学生(18)
「リップとかはバーチャルで試したりして」
感染対策で店舗での肌診断やテスターの使用が制限される中、広がりを見せているのが、テクノロジーを活用した新しいサービスです。
化粧品メーカー「オルビス」は、手のひらサイズの丸い鏡のような機器を使ったサービスを展開。機器を肌に当てると、スマートフォンで肌のデータを確認することができます。機器の表面にはカメラとセンサーがついていて、肌の水分量や皮脂量を数秒で測定。このデータをベースに、数百通りの中から、その人に必要なスキンケアを提案します。
■AIが顔診断 河出アナへ提案
一方、花王のメイクアップブランド「KATE」は2月、スマートフォンを使ったサービスを始めました。専用のサイトを立ち上げてカメラで顔を読み取ると、AIが解析して、顔の特徴を診断します。
河出奈都美アナウンサーが試したところ、「丸みのある目元とやや丸みのある輪郭をもつ」と診断されました。それに加え、「黄金三角比率」「5眼比率」「眼:鼻比率」「中顔面比」「フェイスライン」という項目で、かなり詳細な分析が表示されます。目や鼻などそれぞれのパーツの比率もAIが測定し、それをもとに、その人に合ったメイクを提案。河出アナウンサーには「目と目の間が広いため、目頭に重心を置いたアイメイクを試してみてください」というメッセージがありました。
バーチャルでどのように印象が変わるのかもチェックできます。
■AI技術×最新のメイクノウハウ
提案するメイクは、どのように決めているのでしょうか。
開発メンバーは「数百種類の画像をもとに、振り分けを行っています」と話します。
あらゆる顔に対応するため、数百人の顔のパーツの比率を解析し、データ化。AIの技術と最新のメイクノウハウを組み合わせることで、1人1人に最適な提案が可能になったといいます。
KATEによると、サービス開始から約2か月で、すでに40万人以上が利用しました。
ブランドマネジャー
「モデルが使用しているメイクをしてみようというよりは、自分に適したメイクをしたいという思いがすごく強まってきています。購入の仕方もどんどん多様化してくると思っています」
(4月13日『news zero』より)