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韓国LG電子 スマートフォン事業から撤退

2021年4月5日 17:52
韓国LG電子 スマートフォン事業から撤退

韓国の電機大手、LG電子は5日、赤字が続いていたスマートフォン事業から撤退すると発表しました。

LG電子は5日の取締役会で7月末にスマートフォンなど携帯電話事業から撤退することを決めました。

理由について、高価格帯の市場では食い込めず、廉価版の市場でも「価格競争が進み、対応が不十分で成果が出せなかった」と説明しています。事業撤退後も購入者向けにアフターサービスは継続するとしています。

韓国メディアによりますと、LGは事業を外国企業に売却することを模索したものの不調に終わったということです。

LG電子は1995年に携帯電話事業に参入し、一時、アメリカのアップルと韓国のサムスン電子に次ぐ、世界3位のシェアを確保していました。しかし、中国などのメーカーに押され2015年からは赤字が続き、累積赤字は5兆ウォン、日本円でおよそ5000億円まで膨らんでいました。

携帯電話事業に関わっていた人材は他の事業に異動させ雇用を維持し、関連技術についても、他の家電などに応用するとしています。