東京五輪IOC「確実に開催」…不安の声も
1年の延期となった東京オリンピック開幕まで、14日で100日です。IOC(=国際オリンピック委員会)のコーツ調整委員長が「大会は確実に開催される」と断言する一方、感染拡大の中で、開催を不安視する声もあがっています。
東京オリンピック開幕まで100日となった14日。高尾山ではオリンピックシンボル、都庁ではマスコット像が、それぞれお披露目されました。
東京都・小池知事「シンボル・マスコットをご覧いただいて、大会について思いをはせていただきたい」
しかし、マスコットは、新型コロナウイルス対策のため、当面非公開になるといいます。
東京都・小池知事「コロナとの戦いを越えてですね。開催できる大会にしていく」
コロナ禍で迎える開催。JOC(=日本オリンピック委員会)の山下会長からは――
JOC・山下会長「世界のトップアスリートたちが、最高のパフォーマンスを発揮し、(コロナ禍で)明るい話題を提供し、希望の灯火(ともしび)をともすと」
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街の人は、コロナ禍でのオリンピック開催について、「できるのであれば、やってもらえればいいんじゃないかな」「うーん難しいですね…。感染拡大という意味では、東京ではやってほしくないなという思いはありますけど」など、感染拡大への懸念も。
12日付のニューヨークタイムズでは「(東京オリンピックは)一大感染拡大イベントとなり、日本のみならず世界中で、多くの感染者と死者を出す結果になりかねない」などと、開催自体を考えなおすべき時なのではないかと提言しています。
一方、IOC(=国際オリンピック委員会)は、ビデオメッセージを公開しました。
IOC・コーツ調整委員長「大会は確実に開催される。私はこの大会が開かれ、最も安全な大会になると断言できる」
さらに「パンデミック(=世界的大流行)に人類が勝利したことを示すことができる」と開催の意義を強調しました。
開幕まで、あと100日。東京オリンピック実現に向け、新型コロナ対策の具体化が求められています。