大阪・吉村知事「緊急事態宣言要請すべき」
感染拡大が続く大阪府の吉村知事は19日、「緊急事態宣言の発出を国に要請するべき」との考えを示しました。一方、東京では、新たに405人の感染が確認され、19日連続で前の週の同じ曜日の人数を上回っていて、感染拡大に歯止めがかかっていません。
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大阪府 吉村洋文知事
「(まん延防止等重点措置から)2週間たった現在において、感染が厳しい状況が続いていること。また、医療提供体制が極めて厳しい状況にあります。緊急事態宣言の要請をするべきだと思います」
19日、新たに719人の感染が確認された大阪府。まん延防止等重点措置から2週間たちましたが、吉村知事は「感染拡大を抑えられていない」として、国に対し、3度目となる緊急事態宣言の発出を要請すべきとの考えを示しました。
大阪府 吉村洋文知事
「街全体の人の動きを大きくいったん停止するぐらいの厳しい内容の緊急事態宣言が必要ではないかと思います」
前回の緊急事態宣言の際とほぼ同じ対策を現在のまん延防止措置で行っているため、3度目の緊急事態宣言の際には、テーマパークや大型商業施設の休業要請など、より強い措置が必要だと話す吉村知事。
3度目の緊急事態宣言の可能性に街の人は…
「今はすごい数字(感染者数)が出ているので仕方ない。命を守るためには仕方ない」
「コロナが広まるのでは医療崩壊が起こるので、仕方がないかと思う」
「何回も繰り返されているから効果は薄いと思う」
大阪府は20日に対策本部会議を開き、緊急事態宣言の要請を正式に決定する見通しです。
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そして、まん延防止措置から1週間となる東京では19日、新たに405人の感染が確認されました。19日連続で前の週の同じ曜日の人数を上回っていて、感染拡大に歯止めがかかりません。
午後4時半すぎ、小池知事は都が行っている飲食店の見回りに同行。感染防止対策が正しくとられているか、確認を行いました。
東京都 小池百合子知事
「今、変異株で感染拡大がさらに広がっているので、急所である飲食店については、時短とともに対応をさらに強化していきたい」
緊急事態宣言の要請については…
東京都 小池百合子知事
「まずは東京都として、なすべきことをひとつずつ確認しながら、どこを強化していくべきなのか、また、医療提供体制の確保、この状況について現場の報告も集約しながら点検しているところ。それらをベースに検討を今、行っている状況です」
東京都は、感染状況の悪化を踏まえ、政府に3度目の緊急事態宣言を要請する方向で調整していて、今週後半に正式に判断する見通しです。
東京都民は…
「「感染者数が)増えてきているので(宣言が出ても)しようがないかなと」
「解除して、またやってと繰り返しだから、いつまで続くのかなって」
「デパートとか買い物する場所がクローズしないと、時短だけではあんまり意味がないと思う」
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東京に隣接する千葉県の熊谷知事も危機感を口にします。
千葉県 熊谷俊人知事
「我々千葉は東京の感染に影響を強く受けますので、非常に大きな緊張感を持ってみています」
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政府は要請が出た場合、まん延防止措置の効果を見極めた上で緊急事態宣言を出すか、慎重に検討を行う方針です。