鉄道の遺跡「高輪築堤」 一部を現地保存へ
東京で最も新しい駅、高輪ゲートウェイ駅周辺で発見された“鉄道の遺跡”。JR東日本が一部保存する方針を正式に発表しました。
高輪ゲートウェイ駅すぐ近くの開発エリアで、2019年に発見された“遺跡”。
時は明治初期。盛り土(つち)の上に四角い石が敷き詰められた「高輪築堤」といわれるこの石垣の上を、日本初となる鉄道が走っていたといいます。まるで海を渡るようにみえ、“文明開化”を象徴する存在でした。
歴史的価値が高いとして、“全ての遺跡を現地で保存すべき”などの声が一部からあがり、検討が続いていました。
21日、JR東日本が明らかにしたのは、一部を現地保存するという方針。対象となるのは、およそ800メートルの“遺跡”のうち、橋の跡地など、およそ120メートルです。他は、調査後、移築や取り壊しになり、費用は最大400億円にも上るということです。