案里元議員の“歳費”返還求め住民が提訴へ
2019年の参議院選挙をめぐる選挙買収事件で有罪が確定した河井案里元議員について、地元・広島の住民が国に対し、議員歳費などおよそ4900万円の返還を請求するよう求めて提訴することがわかりました。
河井案里元議員は、2019年の参院選をめぐる選挙買収事件で公職選挙法違反の罪で起訴され、懲役1年4か月、執行猶予5年の有罪判決が確定し、当選が無効となっています。
案里元議員の地元である広島の住民6人が、案里元議員が当選後に受け取った議員歳費やボーナスなどあわせておよそ4942万円は不当利得に当たるとして、国に対し、案里元議員に歳費などの返還を請求するよう求めて提訴するということです。
国会議員の有罪確定後に歳費の返還を求める規定はなく、原告側弁護士は「法律の条文がはっきりしていないなら明文化してほしい」としています。
原告側は、来週中には提訴する方針だということです。