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3月有効求人倍率1.10倍 わずかに上昇

2021年4月30日 10:50
3月有効求人倍率1.10倍 わずかに上昇

今年3月の有効求人倍率は前の月より0.01ポイント上昇し、1.10倍でした。

厚生労働省によりますと、仕事を探す人1人に対して求人がいくつあるかを示す3月の有効求人倍率は1.10倍で、前の月より0.01ポイント上昇しました。わずかながら上昇した理由は、3月には2度目の緊急事態宣言が解除され、新規求人数が増加したためとみられますが、4月にはまた3度目の緊急事態宣言が発出されていて、厚労省は今後の動きに注意が必要だとしています。

一方、昨年度の平均の有効求人倍率も発表されましたが、1.10倍で、前の年度より0.45ポイント下がり、オイルショック直後の1974年度に次いで過去2番目に大きい下げ幅となりました。去年4月の1度目の緊急事態宣言の影響が色濃く出ています。

一方、3月の完全失業率は前の月から0.3ポイント改善し、2.6%でした。男女とも数字上は大幅に改善したように見えますが、総務省統計局は「勤め先の都合で離職した人が仕事を探さなくなったことが失業率低下の主な要因だ」と説明しています。