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コロナ禍で続々登場 進化した自動販売機

2021年5月3日 20:54
コロナ禍で続々登場 進化した自動販売機

コロナ禍でも店員との接触が避けられる自動販売機。今、進化した自販機が続々、登場しています。

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東京・大田区の住宅街。夫婦が自動販売機で購入していたのは“有名店”のラーメンです。1か月半ほど前に登場した冷凍ラーメンが買えるラーメン自販機です。

自販機の購入客
「食べてみます。(自販機は)初めてだけど」

食べログ百名店に選ばれた鯛塩(たいしお)ラーメンや、横浜中華街で話題の担々麺など、おうちで本格的な味を食べられると人気に。1日に100食以上が売れるといいます。開発したのは、業務用の麺類を製造する製麺会社です。

丸山製麺 丸山晃司取締役
「(ラーメン店が)コロナ禍で売り上げが落ちてきている中、店舗以外の売り上げの方法がないか相談があり」

解決策の一つとして、東京・西新橋のラーメン店も、24時間いつでも販売できる“自販機ラーメン”に乗り出しました。豚骨スープが売りのこの店も、一時は売り上げが半分に減りました。

らーめん・バリ男 岩崎誠店主
「(自販機が)自分のお店をまず知ってもらうヒントになるというか、すごい画期的な物だと思う」

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千葉県印西市の焼き肉店。5月1日から始めたのが、店オリジナルの冷凍ハンバーグなどの肉料理が買える冷凍自販機です。設置には店の切実な思いが込められていました。

焼肉京城苑千葉ニュータウン店 菰岡翼専務
「(自販機で買うことで)コロナがある程度収束したら来店しようというふうに、お店の存在を思い出すきっかけとなってもらえたらなと」

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群馬県前橋市のイタリアンレストラン。その駐車場に、去年登場したのが赤い自販機です。ドライブスルーで買えるレストランの味は、ニンジンなどがたっぷり入ったオリジナルドレッシングです。

サラダだけではなく、魚や肉など料理に“ちょい足し”するだけで、おうちご飯がレストランの味になると人気に。

イタリア料理店を運営・ハワード 宮崎雄一社長
「(自粛生活で)ストレスもたまっていると思うんですが、お店の雰囲気・空間を、味を通して、おうちでレストランで食べている気分を思い出していただければ」

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さらにコロナ禍で問い合わせが急増している進化形の自動販売機も登場。

その最新の機能、液晶画面に表示されたペットボトルをタッチすると、内蔵したカメラが購入者の姿を読み取ります。すると、鎧(よろい)をきた武将に変身。購入者のバーチャル映像が自販機に映し出される機能なんです。

さらに、撮影機能もついていて、表示されたQRコードをスマホで読み取ると、その写真が(スマホで)もらうことができるんです。

ブイシンク 井部孝也代表取締役社長
「感染の確率を我々の技術で減らすことに、どんどん取り組んでいきたいなと」

自販機の進化は止まらなそうです。