各地で“1万人フェス”感染対策と両立は
ゴールデンウイーク中に行われている“野外音楽イベント”。千葉や埼玉では1万人規模で開催されました。“アルコール禁止”“マスク鼻まで着用”が呼びかけられ、“静かなフェス”になることも。感染対策と音楽を楽しむことは両立できるのでしょうか…。
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■“1万人規模”音楽イベント、参加者は…
午後7時を過ぎた千葉市内を走ると、長く続く人の波。ゴールデンウイーク中に行われている“野外音楽イベント”帰りの参加者の列です。
フェスの参加者は─「人数は多いなと思ったけど、みんなルールをまもることができていたので」
“およそ1万人”規模で行われた音楽イベント「JAPAN JAM」。「まん延防止措置」が適用された千葉県では、イベントの開催上限は5000人ですが、適用前に販売したチケットは含まれず、特例措置として1万人規模での開催となりました。
参加者からは。
千葉市から参加(20)「ちょっと複雑な心境」
神奈川県から参加(22)「すごく悩んだんですけど、対策とかもしっかりしてくれているのを信じて」
■会場内では感染対策の呼びかけが
感染が拡大する中の“1万人規模のイベント”。どう、行われたのでしょうか?
イベント会場までの道では。
運営スタッフ「会場内でのアルコール類の販売はございません。アルコール類の持ち込みはご遠慮いただきますよう」「マスクは鼻まで隠しましょう。マスクは鼻まで隠してください」
何人もの運営スタッフがひっきりなしにアナウンス。
会場内も、観客が密にならない、工夫が。
アナウンス「1m×1mの黄色の枠内でライブを見てください。歓声や大声、合唱は禁止です」
■“静かなフェス”楽しめる?
去年は、コロナで中止となったこのイベント。いつも参加していたという静岡県から参加の男性は。
静岡県から参加(39)「ようやくという感じですね。(来るの)迷いました最初。関東の方に来るのもちょっと不安だった」
なるべく人との接触を避けるため、車で静岡からの参加を決めたといいます。
静岡県から参加(39)「すごい静かなので、いままでのフェスと違う感じでまだ慣れていない」
“静かなフェス”を楽しめたのでしょうか。
静岡県から参加(39)「マジ楽しめました。(運営側が)すごーい気を使いながらやってたんですけど、今回くらい気をつけていれば他のフェスも安心して行けるかなと」
対策は、イベント終了後もありました。間隔をあけて信号待ち。密になっているような場所も、常にスタッフがアナウンス。多くの参加者がマナーを守っていました。
■イベント運営「安全で自由で楽しいフェスを」
3日、さいたま市でも、上限1万人の音楽イベントが開催されましたが、こちらも、時間をずらして退場するなど大きな混乱はみられませんでした。
音楽イベントは5日まで開催予定で、イベント運営側は、「参加者の皆さんと一緒に、この状況下でも安全で自由で楽しいフェスが創れることを証明したい」(JAPAN JAMの運営)としています。
(5月3日『news zero』より)