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宣言延長の可能性…期限、休業要請どうなる

2021年5月6日 3:07
宣言延長の可能性…期限、休業要請どうなる

緊急事態宣言、延長の可能性が。1日時点の病床使用率は、東京が33%、大阪、兵庫、京都では50%を超えています。5日の段階で結論は出ていませんが、複数案が検討されています。延長となれば、休業要請などは続くのでしょうか。

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■宣言延長の可能性、注目したい『入院率』

有働由美子キャスター
「緊急事態宣言、延長の可能性が出ていますが、4都府県の病床使用率は、東京は33%でステージ3、大阪、兵庫、京都は、いずれも50%を超えてステージ4。そして、重症者病床の使用率ですと、大阪は95%となっています。緊急事態宣言が出ても、この状況が続いているわけです」


小栗泉・日本テレビ解説委員
「もう1つ注目したいのは、『入院率』です。感染した人のどれくらいが入院できているのかということで、25%を下回ると深刻なステージ4となりますが、大阪、兵庫、京都はいずれもステージ4。大阪は10%、これはつまり、感染がわかった10人のうち1人しか入院ができない、ということなんです。また、先月からのおよそ1か月で、入院を待っていた人など、あわせて17人が自宅で亡くなっています」


■宣言延長の期間、結論は出ず…決め手はワクチン接種か

有働キャスター
「宣言延長となると、いつまでになる?」


小栗解説委員
「いまの期限は今月11日。5日の段階で結論は出ていませんが、2週間ほど延ばす案と、今月末まで延ばす案、などが検討されています。まず、2週間程度延長する案は、ワクチンの状況を考慮したものということで、10日の週から自治体へのワクチン供給が一気に増えて、24日には東京や大阪のワクチンの大規模接種会場がオープンする予定であることなどが念頭にあるようです。ある政府関係者は、『高齢者へのワクチン接種が本格化する今月24日の週までは延長したい』と話しています」


有働キャスター
「ワクチンの接種が本格化しても、それで状況がすぐ良くなるわけではないですよね」


小栗解説委員
「もちろん政府内からもそういう声があって、与党幹部は『今月末まで延長という選択肢もある』と話し、いま検討されているということです」


■“ゴールが見えない迷路”先が見えないから不安に…


辻愛沙子・クリエイティブディレクター(『news zero』パートナー)
「これまで休業や時短要請にすべてきちっと対応してきた飲食店が、この1年で次々つぶれてしまっているリアルもありますし、だからこそ、いま自分たちはどうするべきかと揺れている事業者も多いと思います。補償もそうですし、せめて、なぜいま延長が必要なのか、前回から何を学んで、今回どうするのか。毎回、そのメッセージが足りてない印象で、ゴールが見えない迷路をずっと進んでいるような感覚なのではないかと思います」


有働キャスター
「延長の場合、休業要請なども続くんでしょうか?」


小栗解説委員
「これも政府内には『いまのような厳しい措置をそんなに長くできないだろう』という声がある一方で、『宣言を延ばすのに、休業要請などを緩めるのはおかしい』という声もあがっています。今後、専門家の意見も聞きながら、正式に延長となれば、7日には総理が会見する方向で調整が進められています」

    ◇◇◇

有働キャスター
「その会見で是非聞きたいのは、延長となれば、短期集中という話が崩れていくわけですが、じゃあどうなったら解除するのか。『総合的に判断』ではなくて、今度こそはっきり示してもらって、このゴールデンウイーク、頑張った人たちの行動に応えてほしいと思います」

(5月5日『news zero』より)

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