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台風11号に関する総合情報(5:18)

2022年9月6日 5:18

気象庁によると、大型で強い台風第11号は、強い勢力で対馬海峡を通過し、6日は日本海を北北東進する見込みです。西日本では、6日を中心に高潮に厳重に警戒し、暴風やうねりを伴った高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。特に、九州では厳重な警戒が必要です。なお、九州北部地方では、引き続き、6日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

<気象庁の発表内容は以下のとおり>

[台風の現況と予想]
 大型で強い台風第11号は、6日4時には対馬市の西約100キロにあって、1時間におよそ45キロの速さで北北東へ進んでいます。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心の東側220キロ以内と西側165キロ以内では、風速25メートル以上の暴風となっています。
 台風は、強い勢力で対馬海峡を通過し、その後日本海を北北東へ進み、6日夜までに沿海州付近の日本海で温帯低気圧に変わるでしょう。台風から変わった低気圧は、7日は沿海州付近からオホーツク海へ進む見込みです。
 また、西日本を中心に台風周辺の暖かく湿った空気や太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気が流れ込むため、6日は大気の状態が非常に不安定となるでしょう。

[防災事項]
<暴風・高波>
 台風第11号の影響により、西日本や奄美地方では非常に強い風が吹き、大しけとなっている所があり、特に九州北部地方では猛烈な風が吹き、猛烈なしけとなっている所があります。台風の接近や通過に伴い、西日本では6日夕方にかけて、非常に強い風が吹き、大しけとなる見込みです。特に、九州北部地方では6日明け方は、飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹き、6日朝にかけて猛烈なしけとなる所があるでしょう。また、奄美地方では6日朝にかけて大しけとなる見込みです。北海道地方では、台風や台風から変わる温帯低気圧の影響で7日にかけて、非常に強い風が吹き、大しけとなる所があるでしょう。
 6日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
  九州北部地方          35メートル(50メートル)
  四国地方、中国地方、北海道地方 25メートル(35メートル)
  北陸地方            23メートル(35メートル)
  九州南部、近畿地方       20メートル(30メートル)
 7日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
  北海道地方           25メートル(35メートル)

 6日に予想される波の高さは、
  九州北部地方         10メートル
  中国地方            8メートル
  九州南部            7メートル
  奄美地方            6メートル
  四国地方、北陸地方、北海道地方 5メートル
  近畿地方            4メートル
 7日に予想される波の高さは、
  北海道地方           6メートル
  北陸地方、東北地方       5メートル
の見込みです。
 西日本では6日昼過ぎにかけて、北日本では7日にかけて、暴風に警戒してください。九州北部地方では不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、全国的に7日にかけて、うねりを伴った高波に警戒し、九州北部地方では6日朝にかけて、うねりを伴った高波に厳重に警戒してください。

<高潮>
 西日本では、台風の影響で6日夕方にかけて潮位が高くなり、警報級の高潮となる所があるでしょう。また、7日にかけて潮位が高い状態が続く所がある見込みです。海岸や河口付近の低地では、高潮や高潮と重なり合った高波による浸水などにも厳重に警戒してください。

<大雨・雷・突風>
 西日本では6日を中心に、東日本では7日夜にかけて、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、九州北部地方では局地的に猛烈な雨が降って、大雨となる所があるでしょう。
 7日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
  四国地方         250ミリ
  近畿地方         180ミリ
  東海地方         120ミリ
  九州北部地方       100ミリ
  中国地方          80ミリ
  九州南部          60ミリ
 なお、九州北部地方では、線状降水帯が発生した場合には、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
 その後、8日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
  東海地方         100から150ミリ
の見込みです。
 土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。特に、九州では厳重な警戒が必要です。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

[補足事項]
 今後の台風情報、地元気象台の発表する警報や注意報、早期注意情報、気象情報、竜巻注意情報等に留意してください。次の「令和4年 台風第11号に関する情報(総合情報)」は、6日11時頃に発表する予定です。

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