夜から昼の仕事へ転職、コロナ理由に増加
コロナを理由に、夜の仕事から安定した昼の仕事への転職をめざす人が、今増えているといいます。以前、キャバクラで働いていたという、不動産仲介会社で働く女性は、かつての月収の半分にも届かないですが、「今が一番楽しい」と言います。
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仕事帰りの女性。不動産仲介会社で働く鈴木さん。実は…。
不動産仲介会社の営業 鈴木さん(仮名・24)「自分がキャバクラやってたときに物件が全然決まらなかったことがあって」
去年10月まで新宿のキャバクラで働いていました。4年ほど勤めましたが、コロナをきっかけに将来に不安を抱いたといいます。
不動産仲介会社の営業 鈴木さん(仮名・24)「コロナの影響でお客さんが減ってしまったり、売り上げが伸び悩んだりしたときに、この仕事って続けていられるのかなっていう不安もあったので」
かつて月収はおよそ70万円。しかし、コロナの影響で去年はその半分ほどに。今の不動産の仕事では、月20万円に届かないくらいだといいますが。
不動産仲介会社の営業 鈴木さん(仮名・24)「(不動産の営業は)話を聞く、その人が何を求めているのか考える。キャバクラと同じシステムかなって」「(健康)保険証もらえたり、社員証もらえたり一つ一つもらうたびに、『ああ私この会社に勤めているんだな』って実感してうれしいですね。今が一番楽しいですね」
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コロナを理由に、夜の仕事から安定した昼の仕事への転職をめざす人が、今増えているといいます。
鈴木さんも利用した「人材紹介会社」。11日も転職の相談電話が次々と。ちなみに対応している相談員も以前はキャバクラで働いていたといいます。
就職面接のアドバイスを受けに来る人も。
相談員「なんで就活しなかったんでしたっけ?」
元水商売の女性「学費のために就活する暇すら(なかった)」
相談員「その辺も正直に言っていいと思います」
昼職への転職をめざす キャバクラ勤務(26)は、「コロナがきて今が変わるきっかけなのかなと思って」ということです。
相談者はコロナ前、月に350人ほどでしたが、今はそのおよそ3倍の1000人ほどまで増えたといいます。
夜職→昼職の転職支援 昼job・坪嶋代表取締役「だいたい月30人くらいが、仕事決まって働いている。コミュニケーション能力の高さはありますし、気遣い。(前職で築いた)夜の人脈を使っている人もいるので。そういうところは強いんじゃないかなと思います」