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「不妊治療と仕事の両立」必要なことは?

2021年3月5日 22:16

不妊治療と仕事の両立で必要なことについて、「仕事と治療時間の調整」とこたえた働く女性が半数以上にのぼることが、労働組合の働く女性の実態調査で明らかになりました。

調査は、全労連が組合などを通じて、全国の働く女性7829人に対し、去年4月から7月に行われました。

その中で、「不妊治療を受けたことがあるか」との質問に対し、「受けたことがある」と回答した人は8.1パーセント、「受けている」と回答した人は0.9パーセントとなり、あわせておよそ1割の人が「不妊治療を受けたことがある」と回答しました。

また、「不妊治療と仕事の両立に必要なことは何か」との問いに対しては、複数回答で「仕事と治療時間の調整」と答えた人は、55.2パーセントで、「上司の理解および協力」と答えた人は、48.4パーセントにのぼりました。

一方、前回調査が行われた2015年以降に妊娠、出産した働く女性2571人を対象にした調査では、「妊娠・出産・子育てを理由に仕事をやめた経験があるか」との問いに対して、「ある」と答えた人が、正規労働者では7.0パーセントだったのに対し、非正規労働者では56.4パーセントにのぼりました。

全労連は「働く女性で不妊治療をする人は増えてる実態はあるが社会的には認知されていない。不妊治療の社会的支援として、当たり前だとみえる職場風土、制度の必要性を感じる」と指摘しました。