ゴーン被告側近「未払い報酬は理解せず」
日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告の側近だったグレッグ・ケリー被告の被告人質問が12日から始まり、「未払い報酬」について支払いが約束された報酬なのかどうかと問われると、「将来の未払い報酬があるとは理解していませんでした」と主張しました。
ゴーン被告の元側近であるケリー被告は、「ゴーン被告と共謀したことはありません」と冷静な口調で答え、起訴内容について改めて否認しました。
日産でゴーン被告の側近だった元代表取締役のケリー被告は、ゴーン被告の報酬を有価証券報告書に91億円あまり少なく記載した罪に問われています。
12日の被告人質問でケリー被告は弁護側から起訴内容について問われると、明確に否認した上で、「ゴーン被告と共謀したこともありません」と改めて無罪を主張しました。
また報酬の支払い方法に関する契約書や案を作成した目的については、「ゴーン被告の報酬が市場のレートと比べて低く、ゴーン被告を引き留めるために何らかの支払い方法を考えることが日産の何よりの利益になると考えた」と述べました。
検察側が確定していたと主張する「未払い報酬」については、支払いが約束された報酬なのかどうかと問われると、「将来の未払い報酬があるとは理解していませんでした」と主張しました。