【速報】東電旧経営陣3人、2審も無罪 原発事故で強制起訴 東京高裁判決
福島第一原発の事故をめぐり、強制的に起訴された東京電力旧経営陣3人の裁判で、東京高裁は18日、1審の無罪判決を支持し、検察官役の指定弁護士側の控訴を退ける判決を言い渡しました。
1審に続き2審も、旧経営陣3人を無罪としました。
東京電力元会長の勝俣恒久被告と、いずれも元副社長の武黒一郎被告、武藤栄被告の3人は、原発の敷地の高さを超える津波を予測できたにもかかわらず、対策を怠り、原発事故で避難を余儀なくされた病院の入院患者らを死亡させた罪などで、強制起訴されています。
1審の東京地裁は2019年、3人を無罪とし、これを不服として検察官役の指定弁護士側が控訴していましたが、東京高裁は18日、控訴を退ける判決を言い渡しました。
1審に続き2審も、旧経営陣3人を無罪としました。
2021年11月から始まった控訴審では、検察官役の指定弁護士が「被告人らは津波が襲来することについて予測でき、対策を講じるべきであった」などと述べ、1審の無罪判決について「事実誤認がある」としたのに対し、弁護側は改めて無罪を主張していました。