ファイザー副反応“重大懸念認められない”
新型コロナウイルスのファイザー製ワクチンの副反応について26日、厚生労働省の部会は新たに報告されたアナフィラキシーの例や死亡事例を精査し、「重大な懸念は認められない」との見解をまとめました。
厚労省によりますと、ワクチン接種後に亡くなった人は、今月21日までに、新たに46人報告されたということです。
年齢は20代から90代で、死因は「くも膜下出血」や「脳梗塞」「老衰」などで、専門医らの分析では、「ワクチンとの因果関係は評価できない」または「評価中」でした。
また、ワクチン接種後のアレルギー反応も検討され、国際基準でアナフィラキシーだと判定されたものは、2月の接種開始から今月16日までの累計で146例だということです。
今月16日までの接種回数はおよそ611万回で、アナフィラキシーの発生頻度は、接種100万回あたりでは24件にあたるということです。
この結果を受けて、部会では、「接種体制に影響を与える重大な懸念は認められない」という見解をまとめました。
また、モデルナ製ワクチンの接種後の副反応などを調べるため、今月24日から、自衛隊員のうち希望するおよそ1万人に接種してもらい、健康調査を行っていることも報告されました。