“海の豊かさ守る”水中ドローンを体験!
今週は『Good For the Planet』ウィーク、地球の未来のためにいいことを考えます。今回は、後呂有紗アナウンサーが、「海の豊かさを守る」可能性を秘めた水中ドローンを体験してきました。
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後呂アナウンサー「ドローンがたくさん置いてありますね。奥にあまり見たことのない機械も並んでいます。こちらの機械はいったい、どのような機械なんでしょうか」
日本水中ドローン協会・植木美佳さん「こちらは水の中で動くことができる水中ロボット、水中ドローンになります」
後呂アナウンサー「水中のドローンですか。初めて聞きました」
日本水中ドローン協会にあるショールームでは、水中ドローンを実際に操縦することができます。後呂アナウンサーも、さっそく操作方法を教えてもらいました。
植木さん「まず右のスティックを前に倒してください。これが潜行です」
後呂アナウンサー「かなりスムーズにまっすぐ前に進みました」
植木さん「じゃあ次、反対で手前に引いてください。これがバックです」
後呂アナウンサー「おお~」
ドローンやラジコンを操縦したことのない後呂アナウンサーでも、カメラを上向きに固定したまま移動させることができました。
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──水中ドローンはどういったことができるものなのでしょうか?
日本水中ドローン協会・小林康宏代表理事
「水中ドローンは主に水の中、海の中を潜って撮影することができます。最近でいうと、船の下の船底点検に使ったりとか、海底で海中の様子、魚の様子を撮影したりとか、海底を撮影したりとか、それ以外にも、ダムで使うことが多くなってきていますし、漁業関係で言いますと、定置網であったり、養殖場で使われ始めています」
水中ドローンは商業利用だけでなく、海の環境問題の解決にも役立つといいます。
小林代表理事
「海洋プラスチックゴミ問題が、今、世界中で話題となっていますが、その海洋プラスチックゴミを拾うことも、水中ドローンのアームと言われているものを付けることによって、実際にアームで拾って、ごみの回収的なものができることも」
日本水中ドローン協会では今年3月に、水中ドローンをたくさんの人に知ってもらうため、親子での操縦体験会を開催しました。体験会の後には、子どもたちに、海の豊かさを守るため水中ドローンを使って何ができるのか考えてもらい、意見交換をしました。
「海の中のゴミ収集車を作ればいいと思います」
──何か印象的だったものはありますか?
小林代表理事
「私が一つ(心に)残っているのは、水中ドローンで魚のケガや病気を治すみたいな、お医者さん的な役割をしたいっていう意見がありました」
──実際、それは可能になっていきそうですか?
小林代表理事
「できないことはないと思います。これから技術の進化とともに、そういうのができることになってくるのかなと思います」
協会では今後も、次世代を担う子どもたちに海の豊かさを守る大切さを教えていきたいと話しています。
──本当にこの水中ドローン、これからずっと先の未来の新たな一歩がまさに今だと思うんですけれども、そういった長い視点で見て、どういった役割を果たしてほしいですか?
小林代表理事
「世界の7割は海、水でできてるって言われています。その7割のうちの95%は、まだまだ実は『未開の地』、知られていないってのが実情であります。そういうところでやっぱり、その95%、なるべく水中を可視化することだったり、知ることによって、私たちの生活が豊かになったりとか、世界的に環境問題に取り組むことができるのかなと思います」