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「緊急事態」延長 要請“緩和”で再開続々

2021年6月2日 13:08
「緊急事態」延長 要請“緩和”で再開続々

緊急事態宣言が延長され、業種によっては休業要請が緩和されました。約1か月ぶりの全館営業となった百貨店や、博物館、観光名所など再開した各所の様子を取材しました。一方、飲食店へは酒提供自粛の要請が続きますが、通常営業を再開した店もあります。

■我慢の一方で…「酒再開」の店も

1日午後5時ごろ、都内の居酒屋を訪ねました。

「お客様ご来店です、ようこそ」「いらっしゃいませ」「皆さんお帰りです、どうも」「ありがとうございます」とスタッフらが威勢よく声出しをしていました。店長が「いろいろありましたが、今日から営業再開します」と言うと、「はいよ!」の声が上がりました。

この店では、緊急事態宣言の延長初日のこの日、酒を提供する通常営業を再開させました。開店直後から酒の注文が次々と入り、席はほぼ埋まっていました。

客が席に着くと、店員が「店内飲食の際はマスクを外さないで過ごしていただくようお願いしております。その際なんですが、こちらのマスクガードをご利用ください」とマスク会食を呼びかけていました。

店を開ける前、店長は――

「みんなには親もいてさ、俺には子どももいてさ。危険な目には遭ってほしくないわけじゃん。だけど、やっぱり働けないっていうのは地獄ですよ、地獄」。

スタッフにそう語りかけていました。

酒を提供しての通常営業再開を決めた、居酒屋の代表も複雑な心境を明かします。

「もちろん葛藤もありますし、めちゃくちゃ複雑ですし」

――他の店は要請を守っている中での再開になります。

「本当、複雑ですね。申し訳ないという気持ちもありますし。うーん…、やっぱり、居酒屋やりたいっていうのが強いです」

■「酒なし」で帰る客 開店休業の日も

一方、東京・新橋のお好み焼き店では、引き続き酒は提供せず、夜8時までの時短要請を守ります。

店長
「うちもまあ、本当は出したいんですけどね、酒は。お客さんもやっぱり、酒の提供がないって聞くと帰られたりするので。もう…どうしていいかが、よく分からない状況にはなっていますね。この状況をどうにかしてほしいというのが一番です」

酒が出せないことで敬遠され、夜は開店休業状態の日も多いといいます。

■スカイツリーの人出「まばら」

東京スカイツリーを訪ねました。

佐藤梨那アナウンサー
「1日から営業が再開されたスカイツリーですが、普段は人でいっぱいのところ、人はまばらになっています」

来場者
「こういうのが絶景なんだなっていうことを学びました」
「緊急事態(宣言)の中ではあるんですが、ちょっとした息抜きをさせてもらえたかなと」

しばらく土日は休業し、平日も通常より1時間短い営業となります。

佐藤アナウンサー
「営業を再開されて、お気持ちはいかがですか?」

東京スカイツリー広報担当
「少し厳しい状況は続いているものの、少しでも安心して過ごしていただけるように、少しでも早く収束して多くの方に来ていただきたいなという風に考えております」

一方、東京国立博物館では1日朝、長蛇の列ができました。休業要請の緩和に伴い、国宝の展覧会がこの日から再開され、密を避けるため入館は予約制で対応します。

■USJ「おかえり」で出迎え

大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、スタッフが「皆さんおかえりなさーい」と声をかけ、「おまたせしました!おかえり?」と書かれたボードで来場者を出迎えました。

平日限定で午後6時まで、入場者数は5000人以下に制限しての営業再開です。

来場者からは、「待ち焦がれていたので、すごいうれしいです。今日から再開となったので、予定空けて来ました」「早く行きたいなっていう一心でした。(感染)対策とかは変わらずしっかりして、USJのルールに従って楽しみたいと思っています」という声が聞かれました。

■百貨店は全館で営業「再開」

東京・千代田区の大丸東京店では、約1か月ぶりの、すべての売り場での営業再開となりました。

オープン直前、サービス教育の担当者が朝礼で「おかえりなさーい。皆さんも本当にね、いろんな思いがあったと思うんですけれども」と挨拶をしました。「皆さんのことを待っている方がたくさんいらっしゃると思うので、来られた時は皆さんのその、素敵な素敵な素敵な笑顔で、ぜひお迎えいただければと思います」と思いを込めて伝えました。

開店すると、スタッフは「おはようございます。いらっしゃいませ」と声をかけ、笑顔で接客していました。都内の多くの百貨店でも、1日から全館での営業を再開しています。

(6月1日『news zero』より)

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