スーパー銭湯へ“越境”酒提供自粛の影響は
神奈川県のスーパー銭湯では緊急事態宣言が出て以降、都内の客が増えているといいます。酒の提供が自粛となり、予約が激減している東京のバーでは、見た目も味も様々なノンアルコールカクテルが考案されました。
東京にほど近い神奈川県のスーパー銭湯。駐車場は混んでいます。開店から1時間でほぼ満車になり。品川ナンバーの車もあり、都内からきたとみられる車も。
おふろの国・林和俊店長「やっぱり都内で営業していないということですかね。問い合わせは間違いなく増えています。サウナ開いてますか?というのと、そもそもお店やってますか?」
東京では休業要請などの対象となっているスーパー銭湯。緊急事態宣言が出て以降、都内の客が増えているといいます。
都内から来た客「ちょっと衝動的に、仕事前に。仕事の前に風呂入ってから」
ありがたい一方で、感染に気をつけながら営業しているという店。
林和俊店長「アルコールの提供はストップしています」
今週からは酒の提供は自粛し、全てノンアルコールに。
1都3県で終日求められている酒の提供自粛。昼間から千円でベロベロになれる街赤羽も、街にある多くの店がシャッターを閉め、「休業」の張り紙を出しています。
今年のGWはシャッター街。しかし一角では、お酒が提供されている店もあるようです。酒を提供しながら朝まで営業しているというこの店では、すでに酔っているような方も歩いています。
自粛に協力している近くのホルモン店は。
元気屋いくどん赤羽店・倉持正志店長「むなしいというか、憤りを感じることもあります。彼らは彼らの考えでやってるだけだし。(酒を)出したい気持ちは当然ありますよ。でもそれはグっとこらえて乗り切っていくしかない」
お客さんも。
客「グっとこらえて。ほんとはアルコール欲しいですけど、協力してみんなで(店も)応援して」
ウーロン茶を片手に、値下げしたというワンコインランチを楽しんでいました。ただ、「飲みたい」という人はやはり多いようで。
ザ・パブリックレッドアカサカ 岩本友里江店長「アルコールの販売はしているのかという問い合わせが(毎日)平均で10~20件。していないという返答に対して、じゃあまた今度にしますという返答の方はかなり多いです」
東京・赤坂にあるバー。感染拡大を機にお酒にあう料理でランチ営業を始めましたが、酒の提供自粛となって以降、予約は激減。そこで。
岩本友里江店長「今回新たにモクテルという、ノンアルコールのカクテルを販売することを急きょ決めました」
そこで、見た目も味も様々。華やかなノンアルコールカクテルを急きょ20種類ほど考案しました。
岩本友里江店長「楽しんでいただける商品を提供できたらと」
この時期、バーベキュー施設もかきいれ時ですが。
BALCONIWA・石田政博オーナー「本来はいっぱいなんですけど、いまこんな状態」
この施設では料理と飲み物を全て提供しているため、例年この時期は食材がいっぱいだといいますが、今年は…。
石田政博オーナー「(宣言が出て)半分くらいキャンセルになって。アルコールがないとやっぱダメって、お客様もいたりなんで」
追い打ちをかけているのは酒の自粛。店も私たちも、改めての我慢が求められます。