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都の分析会議 「感染再拡大の可能性高い」

2021年6月10日 14:36
都の分析会議 「感染再拡大の可能性高い」

東京都は、新型コロナの感染状況を分析する会議を開き、専門家は、繁華街の人出が増加し、「近く感染者が下げ止まり、再び感染拡大へ転じる可能性が高い」と警鐘を鳴らしました。

国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師
「新規陽性者数が十分に下がりきらないまま、第3波の爆発的な感染拡大前と、ほぼ同数の高い値で推移している」

東京都医学総合研究所・西田淳志センター長
「4週連続で、繁華街滞留人口が増加し続けており、近く新規感染者数が下げ止まり、再び感染拡大へと転じていく可能性が高くなってきている」

都内の感染者の7日間平均は、先週のおよそ485人から389人に減少しましたが、十分に下がりきらず、高い値で推移しています。

一方で、都内の繁華街では、ゴールデンウイーク後、4週連続で人出が増加し、特に夕方から夜の増加が目立つことから、専門家は、「近く感染者数が下げ止まり、再び感染拡大に転じる可能性が高い」と危機感を示した上で、「この宣言期間中に徹底して人流を抑制する必要がある」と指摘しました。

また、インドで蔓延する変異株について、中学校でクラスターが発生し、海外リンクのない感染者も増えていることから、都は、スクリーニング検査などの監視体制を強化する考えです。