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都分析会議“変異株に置き換わり”強い警戒

2021年5月13日 15:30
都分析会議“変異株に置き換わり”強い警戒

東京都は、新型コロナウイルスの感染状況を分析する会議を開き、専門家からは、感染力の強い変異株に置き換わりつつあり、感染者数の増加に伴い、入院患者や重症者も増加していることに、強い警戒感が示されました。

国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「都においても、流行の主体が感染力の強い変異株「N501Y」に置き換わりつつある。新規陽性者の増加比は、前回まで約8週間、継続して100%を超える高い水準で推移している」

東京都医師会・猪口正孝副会長「新規陽性者数の増加に伴い、従来株から変異株への入れ替わりが進み、入院患者数がさらに増加して、医療提供体制のひっ迫が近付いている」

都内では、感染力の強い「N501Y」変異株の感染者が、先月19日の週のおよそ57.4%から、先月26日の週では、およそ68.4%に上昇し、「流行の主体が変異株に置き換わりつつある」と指摘されました。

その影響で、感染者数の7日間平均も、前回5月5日時点のおよそ768人から、840人に増加しています。また、重症者数は1週間で69人から86人と大きく増え、入院患者数も2399人となっていて、専門家は、「医療体制が、危機に直面した第3波の時の数値にかなり近付いている」と強い危機感を示し、感染者数を減らすための徹底した対策が必要だと訴えました。