東京都 流行の主体「N501Y変異株」に
東京都は、新型コロナウイルスの感染状況を分析する会議を開き、専門家からは、変異株の感染者が増加し、流行の主体が、感染力の強いN501Y変異株に置き換わりつつあるとの強い危機感が示されました。
国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「流行の主体が感染力の強い変異株、N501Yに急速に置き換わりつつある、今後の動向を注視する必要がある。(新規陽性者の)増加比は7週間継続して100%を超える高い水準で推移している、第3波を超える急激な感染拡大への厳重な警戒が必要」
都内の変異株の陽性者の割合は、先月12日の週ではおよそ45.3%でしたが、先月19日の週にはおよそ57%に上昇しました。
また、都の研究センターの調査では、関西でまん延する感染力の強いN501Y変異株の割合が7割近くとなり、専門家は、都内でも、流行の主体がN501Y変異株に置き換わりつつあるとして、警戒が必要だと指摘しました。さらに、インドで流行する変異株の感染者も新たに5人確認されたことも明らかになりました。
こうした変異株の影響などで、感染者数の増加比も7週間連続で100%を超えているほか、若年層の入院や重症者も増加しています。
専門家からは、60代以下が占める割合が入院患者ではおよそ66%に、重症者ではおよそ70%となっていることが示され、第4波では、若い人や働き盛りの世代でも重症化のリスクがあると注意を呼びかけました。