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りりあ。人気の曲はSNSで「一緒に作る」

2021年6月16日 19:04
りりあ。人気の曲はSNSで「一緒に作る」

TikTokで投稿した動画の再生が4億回を超える、SNS発の人気シンガー・ソングライターのりりあ。さん。人気の背景には、先出しして反響があった曲をフルで作ったり、SNSで届いた声を歌詞に生かしたりと、独特な曲の作り方がありました。


■顔出しナシで曲や歌詞に「注目」

TikTokに公開した「浮気されたけどまだ好きって曲。」は、600万回以上再生されるなど、大きな話題になっています。歌っているのは、顔を明かさず活動するシンガー・ソングライター、りりあ。さん。

これまで投稿したTikTok動画の総再生回数は、カバー曲を含めて4億回を超えるなど、SNS発の人気アーティストです。

河出奈都美アナウンサー
「顔の部分にパネルが置かれていますが、この絵はご自身が描いたのですか?」

りりあ。
「そうなんですよ。一応自画像なんですけど、3秒くらいでぱぱっと描きました」

河出アナウンサー
「イラストで顔出しをせずに活動されていますけれども」

りりあ。
「顔を出さないことによって、曲とか歌詞に注目してもらえるなと思ったので、顔出しはしてないです」





■「反響あればフル」独特な曲作り

2019年からTikTokで弾き語りを始めたりりあ。さん。曲の作り方が少し変わっています。

例えば「蛙化現象に悩んでる女の子の話。」という曲では、投稿しているのは45秒ほどのワンコーラスだけです。この時点ではあえて、曲の全部は作っていません。

コメント欄には「好評だったらYouTubeにフルあげます」と書かれています。先に一部だけ作って投稿し、反響があった曲を改めてフルバージョンで作るようにしています。

りりあ。
「気に入ったメロディーの所とか、バズりそうな感じの所だけ切り取って、(TikTokに)載っけてから、フル作るか作らないか決めています。聴きたいって言ってくれる方がいると作る気になる。もともと作るのが苦手なので。後押しされないと作れないっていう」

■「DM」「LINE」から歌詞づくり

歌詞作りにも特徴があります。りりあ。さんの歌詞のベースになっているのは、ファンからのダイレクトメッセージ(DM)や友達とのLINEのやり取り。話題になった「浮気されたけどまだ好きって曲。」では、「汚れた君は嫌いだ。」という歌詞が出てきますが、りりあ。さんは「親友が1人いて、浮気されたところから(歌詞作りが)始まって、『汚れた!わ~!』みたいなLINEから始まってるので、それを丸パクリで」と明かします。

SNSなどを通して寄せられた生の声から、歌詞を作り込んでいきます。

りりあ。
「ほぼほぼ私の曲って、ファンのDMから始まってるので、DMから歌詞作ってます。ファンの方との交流が深められるというか、ファンの方は『今日こういうことあって…』っていうDMをくれるので、そのコメントだけで曲作れそうなぐらい、曲をファンの方と一緒に作っているような感じです」

みんなと一緒に作る曲―。だからこそ、多くの共感を呼んでいます。

■「共感してほしい」「CM歌いたい」

河出アナウンサー
「自分自身の主張とか、訴えたいことを曲にするというよりかは、みんなで共感できることをテーマに曲を作るという感じなのですか?」

りりあ。
「そうですね。共感してほしいっていう気持ちがすごいあるので。共感してもらえるような歌詞とかを作るように心がけています。いっぱい皆さん書いてくださるコメントを見て、『分かる!』ってもう、ひたすら思っています。お互いに。自分自身の経験がなさすぎて作れないので、曲を。すごく助かっていますね」

「やっぱり曲自体は、作るの苦手なんですけど、そこで反響をいただいて、『この曲すごく好き』って言ってもらえると、やる気につながるので、褒められて育つので。すごくそこで楽しいなって思いますね」

河出アナウンサー
「りりあ。さんの歌い手としての目標というか、これからこんなことをやっていきたいなというのはありますか?」

りりあ。
「いっぱいあるな…。CMの曲とかは歌ってみたいです。頭に残るCMの曲歌いたいです」

河出アナウンサー
「これもじゃあ、TikTokで募集して」

りりあ。
「そうですね。募集します」

河出アナウンサー
「楽しみにしています」

(6月15日『news zero』より)