島根原発2号機 安全審査に“合格”
原子力規制委員会は、島根県にある中国電力島根原発2号機について、再稼動に向けた安全審査に事実上、合格を意味する「審査書案」を了承しました。
原子力規制委員会・更田委員長「審査書案をとりまとめることを了承するとともに、意見聴取を行うことを決定します」
23日の規制委員会では、中国電力からテロ対策に関する文書を誤って廃棄したとの報告があり、一時判断が分かれる事態となりましたが、最終的に委員全員の一致で事実上の合格を意味する審査書案が了承されました。
島根原発は全国で唯一、県庁所在地に立地していて、原発30キロ圏内の人口は約46万人にのぼります。
今後1か月間、国民から意見を募ったあと正式合格となる見通しですが、再稼動するには、安全対策の工事を完了させるほか、地元自治体の同意が必要ですが、現時点で見通しはたっていません。