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荒川「3D」ハザードマップ…安全な場所は

2021年6月28日 19:11
荒川「3D」ハザードマップ…安全な場所は

2年前の台風で、都内を流れる荒川に氾濫の危機が迫りました。実際に氾濫すると、住まいや職場、学校はどうなるのでしょうか。水害をよりリアルに感じることができる「3D」のハザードマップが、全国で初めて公表されました。

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都市部を流れる荒川や隅田川を守る「荒川下流河川事務所」。一見古びた建物の中にあったのは─。

国交省荒川下流河川事務所・早川潤所長「こちらDXスタジオと言いまして」

その名も「DXスタジオ」です。一体どのようなデジタル化が進められているのでしょうか。

国交省荒川下流河川事務所・早川潤所長「3次元(3D)で街の状態が見える中で、浸水の状態が見えると」

全国で始めてとなる3Dのハザードマップです。荒川が氾濫した場合に、最大でどの高さまで浸水するのか、3Dで表現されています。

隅田川に近い「赤羽警察署」は、駐車場のパトカーは水没し、建物の1階まで完全に浸水することが分かります。また、北千住駅の西口では、駅前のエスカレーターの下半分が水没しています。駅と商業施設を結ぶ、ペデストリアンデッキはかろうじて水に浸かっていません。

荒川に近い住宅地の中には、家の2階まで完全に水に浸かり、屋根しか見えなくなっている地域もあります。

国交省荒川下流河川事務所・早川潤所長「(ハザードマップは) なかなか2次元だと、自分の自宅がどうなるか、分かりづらいと思います。それを3次元化して、2階のどの辺りまで、窓のどこまで浸かるかとか、実際に目で見ると本当に危ないというのが分かると思う。まさに、自分ごとになって、避難の行動につながるものだと考えております」

対策は、学校でも進んでいます。体育館や校舎の1階が水没し、2階まで水が来るおそれがある足立区の江南中学校は、地域住民の避難所を校舎の3階に設置する訓練を実施し、荒川の氾濫に備えていました。

一方、3Dのハザードマップで、茶色の水に浸かることなく、島のようになっているエリアがあります。その場所に行ってみると、高台になっていて、その上にマンションが建っていました。足立区新田の「ハートアイランド」と呼ばれているエリアで、浸水する心配がない「スーパー堤防」の上に、街並みが整備されていました。

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自宅や職場はどの程度浸水し、安全な場所はどこなのか。全国初の「3D」のハザードマップは、荒川下流河川事務所のホームページで公表されています。

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