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藤井聡太二冠 豊島竜王と王位戦第1局開始

2021年6月29日 18:29
藤井聡太二冠 豊島竜王と王位戦第1局開始

将棋の藤井聡太二冠のタイトル防衛戦「王位戦」が、29日から始まりました。対するは藤井二冠が「常に目標にしてきた先輩」と語る豊島竜王です。「藤井キラー」とも呼ばれる強敵を相手に、どのような戦いを見せるのでしょうか。

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おごそかな雰囲気の中、注目の一局は始まりました。黒の羽織に白の着物姿で先に姿を見せたのは、藤井聡太二冠(18)です。29日から藤井二冠の持つ2つのタイトルのうちの一つ「王位」の防衛をかけ、王位戦七番勝負の第1局が始まりました。

対するは豊島将之竜王(31)です。これまで藤井二冠に対し公式戦6勝1敗と勝ち越していて「藤井キラー」とも呼ばれています。そして、午前9時、注目の一局は藤井二冠の先手で始まりました。
対局を前に、28日、前日会見に臨んだ2人は、お互いの印象について─。

藤井聡太二冠「同郷出身で、常に目標としてきた先輩なので、こうして大きな舞台、しかも地元での対局という形で対戦できることは、とてもうれしく思っています」

豊島将之竜王「色んな方と対局はしてきましたけど、藤井さんは特別な才能を持った方と感じているので、何とかいい勝負ができるように頑張りたいと思います」

同じ愛知県出身同士の対局は、勝負メシも地元の食材を使ったものを注文。藤井二冠は、海老天うどんに西尾市の一色産ウナギが乗ったいなりずしのセットです。豊島竜王は、名古屋コーチンの肉と卵を使った親子丼とそばのセットと、互いにご当地の味を満喫したようです。

藤井二冠の地元、瀬戸市の商店街では、パブリックビューイング会場も設営されました。

「地元のヒーローなんで1勝でも積み重ねて勝ってほしい」

「目標にしてきた先輩」との対局中の藤井二冠は、今後もタイトルをかけ大きな対局が控えています。29日始まった王位戦は、9月末までの第7局までに、先に4勝した方がタイトルを獲得します。

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また、棋聖戦では渡辺明三冠と戦い、すでに藤井二冠が2勝していて、あと1勝すれば「棋聖」のタイトルを防衛します。さらに、来月には豊島竜王がタイトルを持つ叡王戦が始まり、今度は藤井二冠が挑戦者として戦う予定です。「王位」防衛のために大事な初戦。対局は2日間にわたって行われ、30日夜までに決着がつく見込みです。

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