じわり熱く…アジフライブーム! “聖地”の街では「憲章」…「電車」も?
今、熱いのがアジフライ!都内には、8種類以上の薬味をつけて食べられる店が登場したほか、アジの水揚げ量・日本一を誇る長崎県松浦市では、中づりが“アジフライ”になった列車まで…。“聖地”を宣言し、“アジフライ憲章”なるものが制定されています。
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11日午前4時ごろ、神奈川・小田原漁港に船が戻ってきました。水揚げされていたのは、これから旬を迎えるアジです。その中でも特に人気なのが、キラキラと輝く大きな“黄金アジ”です。
漁師
「(“黄金アジ”は)身にもサシが入っていて脂の、すごくおいしいです」
“黄金アジ”は脂がたっぷりとのっていて、とれる数も少ないことから、高値で取引されるといいます。
小田原漁港の近くにある食堂には行列ができていました。みなさんのお目当てはアジフライです。揚げた時間はたったの20秒です。
さじるし食堂 岡部裕太店長
「半生アジフライという料理になります。お刺し身とフライのいいとこどりをしました」
その日とれたお刺し身用のアジを軽く揚げた、その名も“半生アジフライ”。ポン酢をつけていただきます。「半生アジフライ御膳」(1800円)は1日20食限定です。
東京からの観光客
「刺し身感もあるんですけど、まわりはちょっと火が通っているんで、揚がってる感もあるんですごくおいしいです。ぼくはめっちゃ好きです」
小田原市では14日、この時期としては4年ぶりとなるアジなどの地魚まつりが開催されます。今、注目されるアジフライの人気に後押しされるように、観光客の増加が期待されています。
小田原市経済部水産海浜課・内田充俊課長
「やはりアジ!全国に『小田原の魚、おいしいよ』と広めて、地域の活性化につなげていければなと考えています」
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去年、都内にオープンしたアジフライの専門店「トーキョーアジフライ」で味わえるのは、タルタルソースや、しょうゆ漬けされた卵黄、パルメザンチーズなど、8種類以上の薬味をつけて楽しめる新感覚のアジフライです。
店内には、元々はアジフライが苦手だったという男性が…
男性客
「生臭さもないですし、やわらかいです。ご飯ととても合います」
店主に専門店をオープンしたきっかけを聞きました。
トーキョーアジフライ・店主 宮木聡司さん
「長崎の松浦ってところが、アジフライの聖地として町おこしをされてて。おいしさに感動しまして」
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アジの水揚げ量日本一を誇る長崎・松浦市は、実は4年前に“アジフライの聖地”として宣言しています。コンビニよりもアジフライのお店が多いといい、アジフライの列車まであるというのです。さらに“アジフライ憲章”なるものを制定しています。
松浦市文化観光課 担当者
「私たちはワンフローズンまでと(アジフライ)憲章でうたっているので、おいしさがそこで保たれている」
一般的な流通では冷凍や解凍が繰り返され、生臭くなってしまうこともあるといいます。そこで、松浦市では冷凍の回数を1回までとすることで、鮮度の高いアジフライを全国に出荷しているといいます。全国1000以上の飲食店などで提供されています。
さまざまな楽しみ方が増える中、アジフライ人気はさらなる高まりをみせています。