大川原化工機えん罪事件 元捜査員3人を不起訴 東京地検「故意や共謀を認定するには疑義が残ると判断」
機械メーカー「大川原化工機」をめぐるえん罪事件で、捜査書類を破棄したなどとして書類送検された警視庁公安部の当時の捜査員3人について、東京地検は8日、不起訴処分としました。
この事件は、「大川原化工機」の社長らが軍事転用可能な機械を不正に輸出したとして逮捕されたあと、起訴が取り消されたものです。
会社側は、当時、警視庁公安部の捜査員だった3人が、捜査書類を破棄したり、不利な実験結果を捜査報告書に記載しなかったりしたなどとして刑事告発し、警視庁は去年11月、3人を書類送検していました。
これについて東京地検は8日、3人とも「嫌疑不十分」で不起訴処分としました。東京地検は処分の理由について、「故意や共謀を認定するには疑義が残ると判断した」などとしています。
最終更新日:2025年1月8日 16:29