「大川原化工機」えん罪事件、捜査員3人を証人尋問へ
機械メーカー「大川原化工機」の社長らのえん罪事件をめぐる裁判の控訴審で、捜査に関わった警視庁公安部の捜査員3人に対する証人尋問が、10月に行われることになりました。
「大川原化工機」の社長らは、軍事転用可能な機械を不正に輸出したとして警視庁公安部に逮捕された後、起訴を取り消され、違法な捜査だったとして、国と東京都に損害賠償を求めています。
一審の東京地裁は去年12月、捜査は違法だったと認め、国と都にあわせて1億6200万円あまりの賠償を命じましたが、双方が控訴していました。
30日、東京高裁で今後の裁判の進め方などについて、非公開の協議が行われました。
会社側の弁護士によりますと、亡くなった元顧問の相嶋静夫さんの取り調べを担当していた警察官ら当時の警視庁公安部の捜査員3人に対する証人尋問が、10月9日に行われることが決まったということです。裁判は、12月に結審する予定です。