「大川原化工機」をめぐるえん罪事件で、会社側は25日、当時の警視庁公安部の捜査員2人を警視庁に刑事告発しました。

機械メーカー「大川原化工機」をめぐっては、2020年、軍事転用可能な機械を不正に輸出したとして、社長ら幹部3人が警視庁公安部に逮捕され、その後、起訴が取り消されました。

会社側が、捜査の違法性を訴えた裁判で東京地裁は、元役員の取り調べの過程でウソの内容の調書が作成されたなどと指摘し国と都に賠償を命じています。

会社と元役員の島田順司さんは25日、この調書を故意に破棄したなどとして、当時、警視庁公安部にいた捜査員2人を警視庁に刑事告発しました。

大川原化工機元役員　島田順司さん「このような事件を再発してもらいたくない。組織内部でこの事件の検証をしていただきたい」

告発状は、受理されたということです。