15日に和歌山市で岸田首相の演説会場に爆発物が投げ込まれた事件で逮捕された男が、17日午前8時40分ごろ、和歌山地方検察庁に向けて警察車両で出発しました。

17日午前8時40分、逮捕された木村隆二容疑者は留置されていた和歌山西警察署を警察車両に乗せられて出発し、和歌山地方検察庁に向かいました。

15日、和歌山市で岸田首相が演説する直前、爆発物が投げ込まれた事件では、兵庫県川西市に住む木村隆二容疑者（24）が威力業務妨害の疑いで現行犯逮捕されました。会場にいた70歳の男性と30代の男性警察官が、爆発によるとみられる破片で軽傷を負いました。

警察によりますと、木村容疑者は事件当時、果物ナイフのような刃物やライターを所持していたということです。また、現場では金属製とみられる筒が少なくとも2つ見つかったほか、木村容疑者の自宅からは、火薬のような粉末や工具類も見つかっていて、警察は木村容疑者が爆弾を自ら作った可能性があるとみています。

木村容疑者は警察の調べに黙秘していて、今後、動機や背景など、詳しい調べが始まります。