同性婚訴訟「大切な家族守れない」原告陳述
同性同士での結婚を認めないのは憲法に違反するなどとして、複数の同性カップルが国を訴えている裁判で8日、原告らが意見陳述を行い、「今のままでは、私の大切な家族を守ることができません」と述べました。
「同性婚を認めないのは、憲法が保障する『法の下の平等』に違反する」などとして、これまでに東京や大阪など各地で複数の同性カップルが精神的な被害に対し、国に損害賠償を求める訴えをおこしています。
8日の裁判は、今年3月に東京地裁に追加で提訴されていました。
8日開かれた第1回口頭弁論では、原告側が意見陳述を行い、同性パートナーと娘と共に生活をしている武田八重さん(40代・仮名)は、パートナーとの関係が法律上は赤の他人であるため、病気になった時や財産相続の際に社会的な保障が無い、と様々な制約について語りました。
その上で、「今のままでは、私の大切な家族を守ることができません」と涙ながらに述べました。
また、別の原告で同じく同性パートナーと暮らす藤井美由紀さん(46歳)も「私たちのように不安定な関係は私たちの世代で終わりにしたい。次の若い世代には暮らしやすい世の中になって欲しいと切に願います」と語りました。
一方、国側は訴えを退けるよう求め、争う姿勢を示しました。