命を守る行動を「大雨特別警報」気象庁会見
気象庁は、鹿児島県薩摩地方、宮崎県、熊本県の一部では「これまでに経験がないような大雨になっている」として、警戒レベル5にあたる大雨特別警報を発表しました。命を守る最善の行動を取るよう強く呼びかけています。
大雨特別警報が発表されているのは、鹿児島県薩摩地方、宮崎県えびの市、熊本県球磨地方です。また、鹿児島県のさつま町、伊佐市、薩摩川内市、熊本県人吉市のそれぞれ全域で、大雨警戒レベル5の緊急安全確保が出されています。
気象庁は1時間ほど前、命を守る最善の行動を取るよう強く呼びかけました。
気象庁・黒良龍太予報課長「命の危険が迫っているため、ただちに身の安全を確保しなければならない状況です。避難場所への避難がかえって危険な場合には少しでも崖や沢から離れた建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保する必要があります」
気象庁は、「発達した雨雲がまだ東シナ海に控えており、夕方にかけて次々に西日本に流れ込んでくる恐れがある」と説明し、「他の市町村にも大雨特別警報を発表する可能性がある」と最大限警戒するよう呼びかけました。
その上で、「大雨特別警報が発表されてからの避難は手遅れ」だとして、自治体が出す避難情報に従い、ただちに避難行動を取るよう強く求めています。
すでに被害も出ています。鹿児島県さつま町によりますと、少なくとも5か所で土砂崩れが起きていて、出水市大川内地区でも2か所土砂崩れが発生しているということです。近くの比較的丈夫な建物や、自宅の2階以上、山の斜面からできるだけ離れた部屋に避難するなど、状況に応じて、命を守る行動をただちに取ってください。