東京で「デルタ株」急増…最多の300人超
新型コロナウイルスのデルタ株(インド型)が東京で猛威を振るっています。16日のデルタ株感染者は303人で、過去最多を大きく更新。都内のクリニックでは、7月下旬にデルタ株の割合が8割を超す勢いですが、ワクチンの供給中止に見舞われています。
■東京のデルタ株「最多」300人超
感染力の強い、新型コロナウイルスのデルタ株(インド型)の都内の感染者は16日、これまでの最多を大幅に上回る303人となりました。12日は87人、13日はこれまで最多だった178人、14日は138人、15日はこれまで2番目に多かった177人でした。
■クリニックで「デルタ株」急増
新宿区の「新宿ホームクリニック」では今週に入り、発熱外来の受診者が増加しています。
16日夜に訪れた男性患者(26)の体温は40度で、名倉義人院長は「高いですね。コロナの検査やっておきましょう」と、感染の有無を調べました。この男性は陰性でしたが、クリニックで確認される陽性者やデルタ株は、多くなっています。
名倉院長
「第5波が来るだろうことは予期していたんですが、予想以上に感染者数の増加の度合が著しい。デルタ株の割合の増加が著しい」
6月に2割ほどだったデルタ株の割合は、7月に入り5割を超え、このままいくと7月末には8割以上になるペースといいます。
■供給ゼロで1000人超キャンセル
一方で、収束のカギを握るとされるワクチンをめぐっては、思わぬ事態に陥っていました。
16日夜9時半ごろ、名倉院長はワクチン接種予約者に電話をかけました。
「夜分遅くにすみません。実は8月第3週までもうずっと、ワクチンの供給がゼロっていう風に(新宿区から)連絡が来てしまってですね」
区からの提供がストップし、1回目の接種の予約をしている人へのキャンセルは1000人を超えるといいます。
名倉院長
「(ワクチンの)供給がないという前提を考えると、原点に立ち返って、最低限の感染対策を本当に徹底していただきたいと(思います)」
(7月16日『news zero』より)